二輪教習1日目 乗れない危機
1日目15:00-17:00
天気もよく晴れて、意気揚々と教習所に到着。15分前に到着し、プロテクター装着等の準備を進める。何でも開始時刻前に全ての身支度を終え、外の白線に一列に並び、開始時刻の鐘の音を待つ必要があるらしい。軍隊か。
もう12月で寒いんじゃないかと警戒し、私の所有している中で一番暖かいラルフローレンのダウンジャケットを着て達磨のようになっていたが、他の受講者はパーカーや薄手のジャケットだった。そんなもんなのか。
転んで上着を擦りむいて、ぷくぷくのジャケットの綿が飛び出しても嫌なので、次からはウィンドブレーカー程度にしようかな。まだそんなに寒くは無いしね。
さて、鐘の音。教官3人が現れ、担当する受講者の名前を呼び始める。1教官が通常2-3人見るようだが、わたしは初日なので教官1人がつきっきりでついてくれるよう。ありがたし。よろしくお願いします。
乗る前に、重要事項の確認ね、と言われ、ぽかんとしていたら、
「運転時の禁止事項3点は?」
、、、
ん?そういや昨日これ聞かれるからと何か言われたなあ。
飲酒運転! →そう!他2つは?
一時不停止! →違う!
免許不所持! →違う!
信号無視! →違う!
、、、、
「これ正解しないとバイク乗れないよ〜」
、、、、
当て逃げ! →まあ良いでしょう正解はひき逃げ!
残りひとつヒント下さい →ヒントは免許
免許を持っていない事! →そう、つまり無免許ね
ふぅー、やっと3つ正解。
、、、
やれやれ、すごい時間かかってしまったよ。そして強面の教官少し呆れ顔。そりゃそうだ。
わたくしモラルはちゃんとしてるし教養はあるほうかと思ってたんだけどなあ。大学は法学部だったし、、まあこんな事を言ってもどうしようもない、、ここは甘んじて低評価を受け入れよう。
世間知らずな若造だと思ってもらえないかな。あダメだ講習カードにばっちり年齢載ってるわ。
ただのダメな奴だと思われたかもしれないところで、バイクの扱いの技能教習開始。
ブレーキの場所、エンジンのかけ方等説明受け、エンジン停止状態で跨ってみた後、次はバイクが倒れた場合に引き起こす練習とのこと。
噂に聞いた力作業!
免許取ると言ったら皆が大丈夫?と聞いてきたやつ!
重いものをもつのは普段は可能な限り避けるが、女として生まれた意地、ここは頑張らねば、と自分に言い聞かす。これ出来ないと確実に免許くれないだろうし、やるしかない。
コツを教わった後、実際やってみる。
片手はハンドル、もう一方の手はバイク後輪に取り付けてあるガードパイプを持ち、身体をバイクに密着させ、一気に引き上げる。
重っっっ!ずっしり!!一瞬腰がミシッと言って、これがぎっくり腰の感覚なのか考えてる暇もなく、やり直したくないので、とにかく必死で引き起こす。
これは大変だわ。1回で起こせて良かった。無事にここはパス。
次は、バイクで走る段階に。
まずは、エンジンのかかっていないバイクを発着位置に轢いていかなければならない。
これがまあまた重っっっもい。
中型バイクって200kgくらいあるらしい。少しでもバランス崩すとバイクごと倒れるので、右手と左手に神経と力を集中し、バイクを真っ直ぐ垂直保ってゆっくり歩く。腕が短いせいで右手伸ばさないとハンドル届かない上に、ギアペダルが足辺りにあって歩行の邪魔をする。非常に歩きづらい。これだけで疲れる。
おーまいが、めげるな自分。
20mくらい轢いただろうか、バイクを止め、跨り、エンジンをかける。わくわくが戻ってきた。
半クラの説明を受け、先ずは歩行速度程度にのろのろと走り出す。
楽しい!ちゃんと動く!
ひと通り、エンストの陥り方、止まり方をやった後、外周を走ることになる。
速度10kmほど。風だあ〜!
少しだけど、顔に風を受けて気分が晴れやかになる。そうそう、これがやりたかったんだあ。
教官は前をバイクで走りながら、バイクにつけてあるスピーカーを通じてわたしに指示を出してくる。
ギアチェンジも不恰好ながら出来た!
それにしても!自分の力でマシンを動かし、何処かへ行ける喜び!私とマシンのみ!心地よい孤独だなあ。
やっぱり免許申し込んで良かった。
明日も頑張ろう。
ちなみに、この日は走行中計2回転んだ。ギアチェンジしようとした際にクラッチ握るのとあわせ混乱してブレーキも握っちゃったのね。それであっと思った瞬間ストン!
とは言っても擦り傷ひとつ無く、心のダメージも不思議とゼロ。むしろ失敗も経験と思える。転倒のお陰でバイク引き起こしにも慣れてきた。
備忘録:これから乗車練習・将来的なバイク選びに活かしたいと思った点
低身長ゆえの注意点(私は身長152cm)
・足が完全には着かない。両足の爪先がやっと地面につき辛うじてバランス取れる
・足の大きさゆえに、ブレーキとギアに足先のほんとに指のほうしか当たらなくて心許ない。
・腕が少し突っ張り気味。リラックスして肩の力を抜こうにも、腕を曲げる長さ的余裕が少ししかない。
・慣れないせいもあるけど、クラッチをずっと握ってると左手の親指が疲労する。降りた後も疲労感が残る。